特集 大蔵経/仏教辞典

ここでは仏教学の基本である、大蔵経と仏教辞典についてまとめてまいります。

1.大蔵経

大蔵経とは仏教の経典、戒律、論部を集大成したもので、南伝では南伝、北伝で、それぞれの言語に翻訳されたものがありますが、質、量ともに優れ、もっとも利用されているのは漢文の大蔵経になりましょう。

その中でも代表的なものが『大正新修大蔵経』です。大正年間に、高楠順次郎を中心に、高麗大蔵経を底本とし、それまでに我国で刊行されていた『縮刷蔵経』などを改善する形で刊行されました。現在は、オンライン上で、テキストデータベース図像部データベースが公開されています。

テキスト部分は、大蔵出版から普及版として現在も刊行されています

その漢文の書き下し文という形の国訳大蔵経もいくつか出ております。大東出版社から国訳一切経、印度撰述部(全155冊)、和漢撰述部(全102冊)、国訳大蔵経(国民文庫刊行会/復刻版 第一書房)、昭和新纂国訳大蔵経(大法輪閣)、新国訳大蔵経(大蔵出版)などです。

2.仏教辞典

仏教辞典として、最も利用されているのは望月仏教辞典です。現在はDVD-ROMも出ております。