土田杏村 華厳哲学小論攷 大正11年初版

今週は、土田杏村関係がいろいろと入荷しております。

西田幾多郎・門下の土田杏村は、大正教養主義を代表する哲学者で、哲学だけでなく、教育、経済と多方面に活躍した人物ですが、注目されるのは、仏教思想を西洋哲学同様に論じた『華厳哲学小論攷』だと思います。

『大乗起信論』と『華厳経』という仏教の中でも、とりわけ哲学的とされる経論を扱っており、中でも、『起信論』の阿頼耶識(阿梨耶識)に関する哲学的考察は、のちに井筒俊彦氏の研究と双璧をなすものだと思います。