元版は昭和29年に作成されたものです。大判で結構な重さの本。
もともとは、1927年の夏学期にマールブルク大学で行われた講義に出席した日本人留学生が、ドイツ人に速記を取らせて講義録を作り、それを持ち帰って海賊版を作り、それが当時かなり出回っていたものです。それを木田氏が借り受け、限定80部として作成したというのは有名な話ですね。
あの木田元さんが作ったというハイデッガーの『現象学の根本問題』のガリ版刷も入荷しました!限定80部です! pic.twitter.com/BsQfLaoFDC
— 大山堂書店 (@books_taizando) November 13, 2021
これを縮刷複製したものが、今回入荷したこちら。
今週入荷した本の中に、ハイデッガー『現象学の根本問題』(木田元氏製作・ガリ版)の縮刷複製本が入っておりました。元版は大判でしたが、こちらはA5判に縮刷されてます。こちらは限定100部。 https://t.co/82014d5vUb pic.twitter.com/2bK5tip2Aj
— 大山堂書店 (@books_taizando) July 21, 2023
限定100部ながら、意外とよく見かけます。元版は希少であまり見ませんが…。