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東京大学赤門前・大山堂書店店主

ロック『市民政府二論』仏訳新版1754年刊

https://www.kosho.or.jp/products/detail.php?product_id=379059228

アメリカ独立宣言やフランス革命等、古典的な自由主義に多大な影響を与えたといわれるロックの『市民政府二論』ですが、こちらは1754年に出された、フランス語訳の新版になります(仏訳初版は1691年)。1754年といいますと、モンテスキューの『法の精神』が出たのが1748年ですし、ルソーの『社会契約論』はこのすぐあと1762年に刊行されます。

まさに、啓蒙の世紀に出た、歴史の息吹を伝えるといっていい本でしょうか。

7/16 今週の新入荷情報

今週は洋書はいろいろ入荷しました!

ハイデッガー全集は、『存在と時間』、『カントと形而上学の問題』など著作部門が中心です。

このほかにもまだございますので、これから整理してまいります!

店主は明日はちょっと所用で、店には不在ですので、来週登録する予定です!

7/10 今週の新入荷情報

今週は、仏教関係が多数入荷いたしました!

そして、今週は市場で土田杏村関係を入手。まずは、全集。

そして、著作もいろいろありますが、これから整理したいと思います!

土田杏村 華厳哲学小論攷 大正11年初版

今週は、土田杏村関係がいろいろと入荷しております。

西田幾多郎・門下の土田杏村は、大正教養主義を代表する哲学者で、哲学だけでなく、教育、経済と多方面に活躍した人物ですが、注目されるのは、仏教思想を西洋哲学同様に論じた『華厳哲学小論攷』だと思います。

『大乗起信論』と『華厳経』という仏教の中でも、とりわけ哲学的とされる経論を扱っており、中でも、『起信論』の阿頼耶識(阿梨耶識)に関する哲学的考察は、のちに井筒俊彦氏の研究と双璧をなすものだと思います。