特集 フッサール

ハイデッガーやサルトル、メルロ・ポンティ等、のちに展開する現象学運動に多大な影響を与えた、現象学の創設者フッサールについて、弊店に在庫する書籍をご紹介いたします。

フッサール全集(フッサ―リアーナ)

ドイツのフッサール文庫(Husserl Archives)に保存された遺稿、蔵書等をもとに1950年より刊行されているフッサールの全集。オランダのNijhoff社からKluwer Academic Publisher社、そして現在はドイツのSpringer社へと版元は変遷しております。現在在庫しているセットは、第1巻から42巻まで、そして資料編(9冊)のセット。ここまでまとまったセットは珍しいと思います。

著作部分は、廉価版のセットも出ています。

フッサール書簡集

現象学研究年報

現象学研究

特集 大蔵経/仏教辞典

ここでは仏教学の基本である、大蔵経と仏教辞典についてまとめてまいります。

1.大蔵経

大蔵経とは仏教の経典、戒律、論部を集大成したもので、南伝では南伝、北伝で、それぞれの言語に翻訳されたものがありますが、質、量ともに優れ、もっとも利用されているのは漢文の大蔵経になりましょう。

その中でも代表的なものが『大正新修大蔵経』です。大正年間に、高楠順次郎を中心に、高麗大蔵経を底本とし、それまでに我国で刊行されていた『縮刷蔵経』などを改善する形で刊行されました。現在は、オンライン上で、テキストデータベース図像部データベースが公開されています。

テキスト部分は、大蔵出版から普及版として現在も刊行されています

その漢文の書き下し文という形の国訳大蔵経もいくつか出ております。大東出版社から国訳一切経、印度撰述部(全155冊)、和漢撰述部(全102冊)、国訳大蔵経(国民文庫刊行会/復刻版 第一書房)、昭和新纂国訳大蔵経(大法輪閣)、新国訳大蔵経(大蔵出版)などです。

2.仏教辞典

仏教辞典として、最も利用されているのは望月仏教辞典です。現在はDVD-ROMも出ております。

特集 ハイデッガー

著作等の単行本

全集

ドイツ語の全集はV.Klosetermann社より刊行されています。著作、講義、未発表論文、ノートの4部門から構成されています。全巻で100巻を超える膨大な全集です。邦訳は創文社から刊行されておりましたが、その解散後は東京大学出版会に引き継がれるようです。

海賊版

木田元氏作成のガリ版刷『現象学の根本問題』東北大学文学哲学研究室発行 限定80部

このほかに、現在は在庫しておりませんが、『存在と時間』の海賊版も出回っていました。弊店でも以前取り扱ったことがございます。

註釈

特集 カント

弊店に在庫する、カント文献を取り上げてみたいと思います。代表的な著作、全集から伝記、註釈書、研究書まで多数取り揃えております。

著作・全集

ドイツ語の全集は、これまでいくつか刊行されていますが、 王立プロイセン学術アカデミー 編集版(通称アカデミー版)が現在一般的に用いられています。

Immanuel Kant Gesammelte Schriften

Abtheilung I: Werke

Abtheilung II: Briefwechsel

Abtheilung III: Handschriftlicher Nachlass

Abtheilung IV: Vorlesungen

著作部のみ廉価版が出ております。

この他、ドイツ語の全集としては、カッシーラー版、ヴァイシェデル版があります。

Immanuel Kants Werke (hrsg.v. Ernst Cassirer)

Immanuel Kant Werkausgabe. 12 Bände

The Cambridge Edition of the Works of Immanuel Kant

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