今週の動向

古本業界は6月が年度末になります。今週1週間、古書会館の市場は各市会が最終市となり、水曜日の資料会の後は、会員21名で神田小川町のイタリアンで打ち上げ慰労会となりました。来週は明治古典会の七夕大入札会のため、各市会はお休みとなり、7月の第2週から新年度・新体制としてスタートいたします。私個人としましては、資料会の役員は終わったのですが、7月から洋書会の役員となります。

最終の資料会には、洋書の出品がたくさんありましたので、買っておきました。木曜日に古書組合のルート便で配達されてきました。カーゴ1台弱くらいでしょうか。これから1週間かけて整理していこうと思ってます!

内容としては、ハイデッガー、聖書関係とギリシア・ラテン辞書、(フランス)文学系の3つでしょうか。ネットにあげるもの、店頭に出すもの等に分けてますが、とりあえず聖書関係、ハイデッガー関係から取り掛かりました。

皆様のご注文をお待ちしております!

古い資料

ある同業が、古い即売展目録を入手したそうで、それを今週の市場にもってきて見せてくれました。

昭和28年、今から66年前ですが、注目は当時の会員リストでしょうか。本郷に私が知らない本屋さんが沢山あります(^^;

ちなみに、弊店の名前も見つかりましたが、当時は、先々代が洋書を手広く手掛けていたと聞いております。元々、神田の一誠堂さんの洋書部出身で、理数系の洋書を主力にしていたと聞いてます。

この即売展の主催者である東京資料会というのが今も続く水曜日の市場。今期はその役員でしたが、その任期も残すところあと1週間となりました。

本のご紹介

すでに御存知の方も多いかと思いますが、以前、洋書会にヘーゲル自筆本が出て、大きな話題になりました。その経緯を詳しく紹介された本が出版されていることを、先日知人から教えてもらい、早速購入して読んでみました。

帯文にもありますが、一冊の本が数奇な巡り合わせを経て、現代に伝わったこと、またそうした貴重書があわや廃棄されてしまうかもしれなかったということ、いろいろと興味深く 読ませていただきました。