ウパニシャッド ラテン語訳ウプネカット

フランスの東洋学者アンクティル・デュペロンによって、1801年ー1802年にペルシア語写本から翻訳された『ウプネカット』です。ショーペンハウアーが愛読し、主著『意志と表象として世界』を書き上げるもとになった書です。

リヴァイアサン 1651年初版

以前、リヴァイアサン初版が入荷したことをポストいたしました。

実は、このときの本の状態は、製本が壊れていました。

ただ、本の中身は一級品ですので、製本をきちんと修復すれば、商品として、いやこれはもう文化遺産として残せると思い、イギリスの製本業者へ修復を依頼しました。2023年の12月のことです。

この度、それが出来上がって送られてまいりました!

原典訳マハーバーラタ 上村 勝彦 訳

今週入荷した、ちくま学芸文庫の中に入っておりました。

サンスクリット原典からの唯一の翻訳として定評のあるシリーズですが、上村先生がお亡くなりになられて、8巻までで終わってます。

8冊揃って出てくることは稀なため、古書価も上がっております。

7冊でも稀少なセットです!

ハイデッガー『現象学の根本問題』(木田元氏製作ガリ版刷・複製本)

元版は昭和29年に作成されたものです。大判で結構な重さの本。

もともとは、1927年の夏学期にマールブルク大学で行われた講義に出席した日本人留学生が、ドイツ人に速記を取らせて講義録を作り、それを持ち帰って海賊版を作り、それが当時かなり出回っていたものです。それを木田氏が借り受け、限定80部として作成したというのは有名な話ですね。

これを縮刷複製したものが、今回入荷したこちら。

限定100部ながら、意外とよく見かけます。元版は希少であまり見ませんが…。

 

エリーザベト・ニーチェ『ニーチェの生涯』 初版 サイン入り

先日、ニーチェ関係の新入荷がございましたが、その中に、ニーチェの妹であるエリーザベト・フェルスター・ニーチェの『ニーチェの生涯』2巻3冊初版が入っておりました。

 

そのうちの1冊に、彼女の署名が入っております!

彼女については、ニーチェをナチスに売り渡した等、いろいろと悪名高きことが言われておりますが、その彼女がどういう文章を載せているのか、非常に興味深いところです。

私はその文面を解読することはできませんが…。