原典訳マハーバーラタ 上村 勝彦 訳

今週入荷した、ちくま学芸文庫の中に入っておりました。

サンスクリット原典からの唯一の翻訳として定評のあるシリーズですが、上村先生がお亡くなりになられて、8巻までで終わってます。

8冊揃って出てくることは稀なため、古書価も上がっております。

7冊でも稀少なセットです!

ハイデッガー『現象学の根本問題』(木田元氏製作ガリ版刷・複製本)

元版は昭和29年に作成されたものです。大判で結構な重さの本。

もともとは、1927年の夏学期にマールブルク大学で行われた講義に出席した日本人留学生が、ドイツ人に速記を取らせて講義録を作り、それを持ち帰って海賊版を作り、それが当時かなり出回っていたものです。それを木田氏が借り受け、限定80部として作成したというのは有名な話ですね。

これを縮刷複製したものが、今回入荷したこちら。

限定100部ながら、意外とよく見かけます。元版は希少であまり見ませんが…。

 

エリーザベト・ニーチェ『ニーチェの生涯』 初版 サイン入り

先日、ニーチェ関係の新入荷がございましたが、その中に、ニーチェの妹であるエリーザベト・フェルスター・ニーチェの『ニーチェの生涯』2巻3冊初版が入っておりました。

 

そのうちの1冊に、彼女の署名が入っております!

彼女については、ニーチェをナチスに売り渡した等、いろいろと悪名高きことが言われておりますが、その彼女がどういう文章を載せているのか、非常に興味深いところです。

私はその文面を解読することはできませんが…。

プトン全書

『仏教史』やチベット大蔵経の目録作成で有名な14世紀のチベット人・学僧プトン・リンチェン・トゥプの著作をまとめた『プトン全書』が入荷いたしました。Raghu Vira氏所蔵コレクションの復刻版で、1965年にŚatapitaka Seriesとして出たものです。。全28冊のうち、残念ながら、2冊欠本がありますが、これだけまとまって出てくることはあまりないと思います。

彼の著作は、タントラ仏教から論理学まで幅広く、全部で200以上といわれています。