ラーマーヤナ : インド国営ドラマ・シナリオ 

先日入荷したヴェーダ、インド哲学系の本の中に入っておりました。思わず目を留めて手に取ってしまった1冊です。

1987年にインド国営テレビで78回にわたって放映された「ラーマーヤナ」(ヒンディー語、一部サンスクリット)のシナリオです。

驚異的な視聴率は今でも語り草になっておりますが、ヒンディー語の学習教材としては最適かもしれませんね(^^)

フランクフルト版ヘルダーリン全集

年に一度開催される洋書会大市が先日ありまして、そこで仕入れてまいりました中の一品です。

https://www.kosho.or.jp/products/detail.php?product_id=370530946

1975年から2008年にかけて、長い月日をかけて出版されたものですが、出版される見込みのなかった草稿など、判読が難しい草稿を写真版とともに、活字に移しかえたのは、印刷業者でもあった編集者D.E.ザットラーの大いなる業績です。ヘルダーリン研究には欠かせない全集だと思います。

西田幾多郎『善の研究』英訳・独訳本

西田幾多郎の名著『善の研究』は英訳だけでなく、ドイツ語にも訳されてます。

あの難解な文章は、英語やドイツ語の方が読みやすいかもしれませんね⁉

それはそうと、画像右のドイツ語訳本の表紙ですが、たぶん自動翻訳でやったからなのか、出版社のinsel社名が「島」と翻訳されて印字されてしまっておりますが、なかなか微笑ましい本です。

荻原雲来校訂 梵文・菩薩地 昭5・11年刊

荻原雲来という方は、日本の仏教学、とりわけサンスクリット文献に基づいた仏教研究の先駆者です。サンスクリットの教科書『実習梵語学』は、我が国において長らく定番の教科書としての地位を築いておりました。

本書、『瑜伽師地論』「菩薩地」は、インド仏教の二大学派である唯識学派の最初期の文献であり、貴重な文献です。研究者であれば、誰もがその恩恵を受けてきました。

のちに(昭46)山喜房さんから復刻版が出ますが、こちらはその元版であり、我が国における近代仏教学の夜明けを伝える金字塔ともいっていい著作だと思います。